メール・チェックを怠っていたら、6 日も前に「EPUB3コンテスト」から落選メールが届いていました。受賞者は 2011-08-03 (水) に発表されるとのことです。
投稿作品
私が投稿した作品は二つ。どちらも、github に在りますので自由に閲覧できます。折角なので、少しだけ紹介文を書きます。
デパート・カタログ
デパートのカタログを見ると、複数のメーカー/ブランドの商品を綺麗にカテゴライズして並べてありますよね。私は、新幹線の網に入っているカタログが好きです。
こういうカタログを作るのって大変だろうな... と思ったのが、作成のきっかけ。メーカーから商品のデータをもらったら、判面に合わように配置して、見栄えを揃えて、並べる順序も考えて。。。それを季節ごとに作り直し!? 大変そう。
そこで、メーカーから上がってきたデータをそのまま配列するだけのカタログを作りました。もちろん、それでは利便性が低過ぎです。そこからが、本と書子書籍の違い。ePub3 では JavaScript がオプションで使えるようになりました。オプションなので、当然 JavaScript 非対応な ePub リーダーも考えなくちゃいけないんですが、今回は可能性を探るという目的で JavaScript が使えるリーダーのみを対象に... やることは「検索」機能の独自実装です。
bk ブログさんのコードを参考にさせてもらって、商品ごとの検索をユーザーにしてもらおうというわけです。オリジナルのソース・コードは一行のみの検索 (grep) ですが、私のプログラムは商品単位で検索を行ないます。これは、HTML5 で section, article といった要素が追加されて、一行じゃない検索 (コンテキスト grep) がやり易くなったのを活用しています。
LaTeX Intro
ePub3 で LaTeX の入門を書きました。LaTeX というのは、紙用の組版システムです。とても高度な電子出版ソフトと言えば良いでしょうか。その高度なツール「LaTeX」の入力と出力サンプルを ePub でどれだけ再現できるか、に挑んだのが本作です。
LaTeX の説明を本文で書きつつ、aside
要素を使って「ePub3 で LaTeX の表現を再現する方法」を書きました。LaTeX の説明文も全て自分で書いたので大仕事でした (さすがに Public Domain になってる LaTeX の説明本はないので...)。
書いてて気付いた点を挙げておきます。
- ePub3 には footnote 仕様がある (対応リーダーはまだない)
- ePub3 には 章番号・表番号・図番号のクロス・リファレンス仕様がある (対応リーダーはまだない)
- ePub3 に目次機能はあるが、自動作成機能はない (自動作成ツールを作る必要あり!?)
- ePub3 に索引仕様がない (自動作成ツールを作る必要あり)
- ePub3 に文献仕様がない (自動作成ツールを作る必要あり)
数式は、現在サポート真最中という感じですね。
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