2011年4月13日水曜日

EPUB3コンテスト説明会のまとめ #epubcon

昨日 (4/12)、EPUB3 コンテストの説明会に参加しました。簡単ではありますが、説明会の内容をまとめます。

作品について

ePub 3 拡張部分を持つことが必須要件です。例えば、「縦書き」にするだけでも ePub 3 拡張として認められます。

作品は、ePub 3 拡張の技術部分を評価します。

コンテンツは著作権フリーな文書を使って下さい。青空文庫Wikimedia、もしくは自分で書いた文書を使って下さい。

投稿について

epub 拡張子ではなく、zip で固めます。というのも、ePub 3 に対応したビューワーが存在しないためです。

公式ページに投稿ページへのリンクがあります。

投稿された zip ファイルは公開されます。公開されるということは、他の人が中身を見ることが可能ということでもあります。しかし、投稿履歴を見ればどのソースがオリジナルか分かるので、盗作の心配はないでしょう。投稿した作品に対して、周りからコメントをもらうことも可能です。

コメントを受けて、zip ファイルを更新することも可能です。審査は、あくまで 5 月末日にアップされた作品に対して行なわれます。

早めに投稿して、沢山コメントをもらって、作品をブラッシュアップさせていって欲しいとのことです。

なお、作品は 1 人 5 作品まで投稿可能です。

Webkit

ePub 3 の確認は、Webkit の最新版で行ないます。Webkit の最新版は 2 つの入手ルートがあります:

なお、WebKit Nightly Builds は Mac 版の方が Win 版よりも先行しているそうです。

vendor-prefix

CSS 3.0 の仕様を使う場合、vendor-prefix を付けて欲しいとのことです。例えば、縦書きする場合、次の CSS 3.0 記述をします:

vertical-rl

しかし、実はこれだけでは縦書きになりません。次の様に書きます。

vertical-rl
-webkit-vertical-rl

参考ページ

審査員について

  • 村田真さん: 日本語策定に尽力
  • 木田泰夫さん: Apple 本社で WebKit の日本語回りのプロジェクトに携る
  • 石井宏治さん: アンテナハウス社から W3C の日本語仕様策定に携る

質疑応答

Q. JavaScript は OK?

A. OK です


Q. UUID は更新ごとに変更が必要ですか?

A. 変更しなくても良いです


Q. Makefile や shell script を zip に含めても良い?

A. OK です

おしまい

以上、一時間未満の説明会でしたが内容をまとめてみました。

今回のコンテスト、投稿の Public 化 & 更新 OK という二点が面白いですね。5 月頭には一本くらい投稿したいと思いました。

2011年4月12日火曜日

「電子書籍 らくらくPACK」下書き — 第 2 回配信

昨日 (4/11)、「電子書籍 らくらくPACK」下書きの第二回が配信されました。同書については、過去記事をお読み下さい。

第二回の内容は「電子書籍を『読む』」です。同書がターゲットにしている EPUB リーダーが、iBooks (iOS 用) と Aldiko (Android 用) であることが分かります。ただし、出版までに時間があるので、アプリが変更される可能性はありです。

同書の筆者は、現在主流で質の高い EPUB リーダーは iBooks と Aldiko であると認識しているようですね。EPUB リーダーが増える昨今、こういう情報は (特に Android ユーザーには) 貴重なのではないでしょうか?

Google Apps から Blogger でブログ開設

akaato.com ドメインから Google Apps を使えるようにしたところで、ブログを開設してみます。利用するサービスは Blogger です。

ブログ開設

Blogger サイトに行きます。「無料でブログを始めよう」なんて書いてあります。

Blogger

Google アカウントに、Google Apps のメール・アドレスとパスワードを入力します。私の場合、メール・アドレスは「epub@akaato.com」になります。

ログインしたら、必要事項を入力してゆきます。10 分もしないうちに、ブログが作れます。

作ったブログの URL は「http://○○.blogspot.com」となります。しかし、せっかくドメインを取得したのですから、「http://your_domain.com」でブログを始めたくもありますよね。こういう独自ドメインでのブログ開設にも Blogger は対応しています。といっても、私は独自ドメインでブログを始めなかったのでやり方が分かりません。説明をしているウェブページを紹介しておきます。

解説用ページの紹介

一つブログを開設すれば、分からないことが沢山出てくるでしょう。公式チュートリアルの他、有志による説明ページが作られています。

Blogger の最新情報は、公式ブログ Blogger Buzz で発表されます。また、Blogger にはベータ機能を使うことのできる Blogger in draft というバージョンがあり、この draft 版で利用可能になった新機能は Blogger in Draft blog で発表されています。

ただし、両ブログとも英語で書かれています。日本人には少し敷居が高いですね。

クリボウさんという方が、Blogger の最新情報や使い方を説明したブログを作って下さっています。Blogger を始めたら、下記のブログをフィード・リーダーに登録しておくと良いでしょう。

Blogger を使っていて、分からないことがあったら、フォーラムに質問してみると良いでしょう。

Blogger 関連サービス

ブログを開始するとともに始めておくと良いサービスを紹介します。

日本国内の Blogger ブログの更新情報を集めているページです。このサービスに登録しておくと、貴方のページに「Japanese Bloggers Info」経由で誰かやって来るかもしれません。

なお、Blogger にはトラックバック機能がありません。「Japanese Bloggers Info」に登録しておくと、トラックバックを送信することができるようになります。

フィードを加工してくれるサービスです。記事投稿時に記事タイトルと URL を Twitter にツイートしたり、フィードの統計情報 (登録者数、フィードリーダー、クリックされた記事 etc.) をまとめる機能もあります。

Google が提供しているアクセス解析ツールです。Blogger にも簡易的なリアルタイム・アクセス解析機能がデフォールトで付いていますが、Google Analytics は高度なアクセス解析を行ないます。

おしまい

とりあえず、ドメインを取得して本ブログを (Google Apps 経由で) 作成するまでの流れを紹介しました。このブログは電子書籍 (特に ePub) に関するブログですが、Google Apps 経由でブログを開設したゆきがかり上、Google Apps の新機能についても書いてゆきます。どうぞ、よろしく。

2011年4月11日月曜日

Google Apps 版 Contacts が新インターフェースになりました

通常の Gmail で利用可能になっていた新インターフェースの Contacts が、Google Apps にもやって来ました。Gmail の Contacts からアクセス可能です。

Contacts - New Interface

新インターフェースの一番の魅力は、「ふりがな」を付けられる様になったことでしょう。この「ふりがな」は、ユーザーの検索の時にも使うことができます。

ref

Google Apps (無償版) 入門の入門

akaato.com ドメインを取って、Google Apps を始めました。

設定を一通り終えましたが、初めて使うサービスですので手さぐり状態です。私も初心者ですが、初心者なりに Google Apps の「入門の入門」記事を書いてみます。

コアサービス

Google Apps ではほぼ全ての Google サービスを使うことができます。その中でも、特に Google Apps で一括に設定できるコアなサービスがあります。

現在、そのコアなサービスは 6 つです。

  • Gmail
  • Google Calendar
  • Google Docs
  • Google Sites
  • Google Talk
  • Contacts

ダッシュボード

ダッシュボード (dashboard) に管理者アカウントでログインすると、使えるサービス一覧が表示されます。また、Google Apps 全体の設定を行なうことができます。

設定で重要なのは、ユーザー・アカウントの追加、グループの設定、コアサービスの設定の 3 つでしょう。

コア・サービスの設定は、ダッシュボードの「Service Settings」からサービスを選びます。

「Gmail」では、名前の表示を「姓、名」・「名、姓」で切り替えるオプションがあります。「Google Calendar」では、ドメイン外の人達にカレンダー情報を表示・改変させるオプションがあります。「Google Sites」には作ったページを Public にするオプションがあります。これらは一例です。詳しくは、実際に設定ページを開いてみて下さい。

コア・サービスへのログイン

コア・サービスへのログイン方法は 2 つあります。

1 つ目は、普通にサービスのログイン画面に行き、ユーザー名に「user@your_domain.com」と入力する方法です。

2 つ目は、Google Apps 用のログイン画面からログインする方法です。この場合、ユーザー名にドメインは入れません。つまり、ユーザー名は「user」と入力します。URL は以下の通りです:

コア・サービス以外へのログイン

普通にサービスのログイン画面に行き、ユーザー名に「user@your_domain.com」と入力すればログインできます。

参考サイト

2011年4月9日土曜日

「電子書籍 らくらくPACK」下書き無料公開

技術評論社は、2011 年 6 月に「電子書籍 らくらくPACK」という書籍を発売しようとしています。その発売に先駈けて、コンテンツの一部が無償配布されています。

上記ウェブページにアクセスして、名前とメールアドレスを送信すると、コンテンツをダウンロードすることができます。コンテンツは複数回に分けて配信される予定になっています。現在のスケジュールは以下の通りです (スケジュール通りなら、週明けに第二回の配信がありますね):

  • 3/28: (第一回) 電子書籍の基本を知ろう
  • 4/11: (第二回) 電子書籍を読んでみよう
  • 4/25: (第三回) 電子書籍作成の準備をしよう
  • 5/09: (第四回) 電子書籍を作ろう
  • 5/23: (第五回) 未定

書籍の内容

目次を読むところ、この書籍は三つの内容から成り立っているようです: 電子書籍の概説、Sigil による ePub 作成、テンプレートの紹介。

この中で目を引くのは「テンプレート」の存在です。どうやら、作者は良質の ePub 作成に足りないのは良質の素材とスタイルだと考えているようです。そこで、目的別の素材・スタイルを用意して「テンプレート」を作って配布するのでしょう。本書は、作者が自作した「テンプレート」の説明に一章が割かれています。

配布書籍を読む

ダウンロードしたファイルは zip で固められています。zip を解凍すると、ePub 形式・A4 の PDF・A5 の PDF と 3 種の電子書籍が現れます。

$ unzip ../ebook0325.zip
Archive:  ../ebook0325.zip
  inflating: 0325/第1回無料配信_0325.epub
  inflating: 0325/第1回無料配信A4_0325.pdf
  inflating: 0325/第1回無料配信A5_0325.pdf

iPad に ePub を入れて読むもよし、PC で PDF を読むもよし。環境に依存せず読むことができるでしょう。

配布形式について

発売前の書籍を、下書き・一部配布の形で公開するスタイルは面白いですね。予め書籍のレビューをもらうことができますし、宣伝効果も高いです。また、読者から発売前にフィードバックをもらえる可能性があります。そうすれば、誤りも少なくなりますし、文章を推敲することもできるでしょう。

こういうやり方を出版社が始めることに、電子書籍市場への明るい光を見る気がします。

関連サイト

2011年4月8日金曜日

ePub パックの Twitter アカウントをリストにしました

昨日、Toshiya TSURU さん作成の ePub pack (for Google Reader) を紹介しました。その記事の中で、Twitter フィードにいて次の様に書きました。

私はこのパックを登録した後、Twitter 関連のフィードを抜きました。理由は、Twitter の更新回数がブログの更新回数を大幅に上回っていて、ブログの記事を読むことが困難になったからです。代わりに、紹介されている Twitter アカウントを全てフォローすることで対処しました。

絳アト日記: Google Reader 用 ePub パック より引用

私と同じ様に 35 もの Twitter アカウントをフォローするとしたら、一仕事になるのではないかと思い Twitter のリストにまとめてみました。もし、よければご活用下さい。

それから、ePub パックの中には 7 つの「Twitter 検索」フィードが含まれています。これらの Twitter 検索のページへもリンクを張っておきます。

ウェブ・ブラウザーで上記リンクを辿ると、「この検索を保存」というボタンがあります。このボタンを押すと、Twitter クライアントから手軽に検索をかけることができます。

検索結果を Twitter でリスト化できるともっと楽になるのですが、そういう機能はないのでしょうか?

ともあれ、Twitter に関する事は Twitter クライアントに、ブログに関する事はフィード・リーダーに任す。という私針が立ちました。人によって情報集収のやり方は様々だと思うので、皆さんも色々試してみて下さい。この記事が、その試みの一助になれば幸いです。