技術評論社は、2011 年 6 月に「電子書籍 らくらくPACK」という書籍を発売しようとしています。その発売に先駈けて、コンテンツの一部が無償配布されています。
上記ウェブページにアクセスして、名前とメールアドレスを送信すると、コンテンツをダウンロードすることができます。コンテンツは複数回に分けて配信される予定になっています。現在のスケジュールは以下の通りです (スケジュール通りなら、週明けに第二回の配信がありますね):
- 3/28: (第一回) 電子書籍の基本を知ろう
- 4/11: (第二回) 電子書籍を読んでみよう
- 4/25: (第三回) 電子書籍作成の準備をしよう
- 5/09: (第四回) 電子書籍を作ろう
- 5/23: (第五回) 未定
書籍の内容
目次を読むところ、この書籍は三つの内容から成り立っているようです: 電子書籍の概説、Sigil による ePub 作成、テンプレートの紹介。
この中で目を引くのは「テンプレート」の存在です。どうやら、作者は良質の ePub 作成に足りないのは良質の素材とスタイルだと考えているようです。そこで、目的別の素材・スタイルを用意して「テンプレート」を作って配布するのでしょう。本書は、作者が自作した「テンプレート」の説明に一章が割かれています。
配布書籍を読む
ダウンロードしたファイルは zip で固められています。zip を解凍すると、ePub 形式・A4 の PDF・A5 の PDF と 3 種の電子書籍が現れます。
$ unzip ../ebook0325.zip Archive: ../ebook0325.zip inflating: 0325/第1回無料配信_0325.epub inflating: 0325/第1回無料配信A4_0325.pdf inflating: 0325/第1回無料配信A5_0325.pdf
iPad に ePub を入れて読むもよし、PC で PDF を読むもよし。環境に依存せず読むことができるでしょう。
配布形式について
発売前の書籍を、下書き・一部配布の形で公開するスタイルは面白いですね。予め書籍のレビューをもらうことができますし、宣伝効果も高いです。また、読者から発売前にフィードバックをもらえる可能性があります。そうすれば、誤りも少なくなりますし、文章を推敲することもできるでしょう。
こういうやり方を出版社が始めることに、電子書籍市場への明るい光を見る気がします。
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